ディガー
先日、映画館で『DIGGER/ディガー』を観てきました。

『バードマン』『レヴェナント:蘇えりし者』でアカデミー賞監督賞を2年連続受賞したアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督の最新作。
主演は『トップガン』『ミッション:インポッシブル』シリーズでおなじみのトム・クルーズです。
映画『DIGGER/ディガー』公式サイト
主人公は、石油採掘会社のCEOとして莫大な富を築いた傲慢な権力者。利益を追い求めて地球規模の大惨事を引き起こし、今度は自ら人類の救世主になろうと奔走します。
散々地球を掘り返しておいて、今さら地球を救おうとする男。
映画を観ながら、ふと思いました。
地球を掘る男がいるなら、髪を掘る男もいる。
そう、僕たち美容師です。
映画『DIGGER/ディガー』公式サイト
美容師も、毎日のように他人の毛髪内部で資源開発を行っています。
「ちょっと髪色を明るくしたいんです」
お客様の何気ない一言で、僕はカラー剤を準備します。
薬剤が髪の内部に入り込み、メラニン色素を分解して、新しい色に染め上げる。
パーマなら、髪の結合にまで手を加えます。
お客様は髪の見た目を少し変えたいだけなのに、僕たちは毛髪内部で大規模な地下開発を始めているわけです。
しかも工事が終わると、平然とこう言います。
「髪は大切にしてくださいね」
僕が言うのも何ですが、なかなか信用できない業界です。
そんな毛髪開発事業に、最近PLOBが導入したのがOLAPLEX(オラプレックス)のNo.1とNo.2。

No.1はカラー剤に混ぜて、施術中から髪の内部の結合を補強。
No.2はカラー後に使用し、髪の状態を整える処理剤です。
掘削工事を進めながら、同時に環境保全にも取り組む。
映画の主人公が聞いたら、さぞ羨ましがるでしょう。
ちなみにOLAPLEXは、カラーにプラス1,000円。トリートメントと併用ならプラス500円。当日でも追加できます。
アカデミー賞監督の最新作を紹介していたはずが、PLOBの追加料金について詳しくなってしまいました。
トム・クルーズには申し訳ありませんが、こちらも生活がかかっています。
そもそも、映画の主人公は地球を救うという大義名分で奔走しているわけです。
僕だって毛髪環境の保護を掲げて、少しくらい売上を伸ばしてもいいでしょう。
人類の欲深さを風刺した映画を観て、真っ先に自分の商売へ応用する。
イニャリトゥ監督が描きたかった人間の醜さについて、僕はかなり理解が深い方だと思います。
なお、このブログの内容をご来店時にお話しするつもりはありません。
「結局、トリートメントの宣伝がしたかったんですか?」
などと聞かれても、僕は真顔でハサミを置き、数秒の沈黙のあとに、
「……で、髪の長さどうしますか?」
とだけ聞き返します。
読んだことは忘れてご来店ください。
ちなみに、OLAPLEXは予約不要です。
ブログの最後までメニュー営業します。




