ハート・オブ・ビースト
更新日:15 時間前
先日、映画館で『ハート・オブ・ビースト』を観てきました。

ブラッド・ピット主演、監督は『フューリー』でもブラピと組んだデヴィッド・エアー。
極寒のアラスカ奥地に取り残された退役軍人ジェームズと、元軍用偵察犬のオーディンが、生きて帰るために極限のサバイバルを繰り広げる映画です。
映画『ハート・オブ・ビースト』公式サイト
雪まみれで泥だらけなのに、なぜかずっと格好いいブラッド・ピット。
汚れれば汚れるほど色気が増していく。
同じ中年男性として、かなり納得がいきません。
そして相棒のオーディンが、とにかく賢くて気高い。
演じているのはジャーマン・シェパードの「ウーバー」。実際に捜索救助犬として活動していた犬で、ブラッド・ピットは撮影前から一緒にトレーニングを重ね、関係を作ってから撮影に入ったそうです。
ブラピ本人もウーバーを「この映画のトップスター」と呼ぶほど。
実際、観れば分かります。
犬なのに僕より明らかに仕事ができます。
共演には『セッション』のJ・K・シモンズ、アンナ・ラム。
そんな一人と一頭が、極限状態でも冷静に状況を判断し、食料を確保し、生還するための最善手を選び続ける姿を見ながら、ふと思いました。
「あ、これ昨晩の俺とスケール違いすぎるな」
あちらは、
「極寒のアラスカで、生きるために命をつなぐ男と最高の相棒」
一方、前日の営業後は、
「晩ご飯の材料を求めてスーパーを2軒ハシゴした挙げ句、調味料コーナーの前で腕を組んで20分フリーズしている男」
でした。
別に吹雪に巻かれたわけではありません。
熊もいません。飛行機も墜落していません。
普通にスーパーで買い物をしているだけです。
にもかかわらず、
「今日はオイスターソースなのか……?」
「いや、甜麺醤なのか……?」
という、銀河系で一番どうでもいい二者択一に突入。
気づけば調味料売り場の前で、買い物カゴをぶら下げたまま完全に停止していました。
店員さんから見れば、おそらく「調味料を真剣に選んでいる中年男性」です。
違います。
もう何も考えていません。
何を作ろうとしていたのかも覚えていません。
なお、このブログの内容について、ご来店時にお話しする予定はありません。
「ブログ読みました。で、結局オイスターソースと甜麺醤、どっち買ったんですか?」
などと聞かれても、真顔でハサミの手を止めます。
数秒の沈黙のあと、
「……で、今日、髪の長さどうします?」
とだけ聞きます。
そのときは、読んだこと自体を忘れてください。
こちらも忘れます。
ただし、サロンワークに関しては話は別です。
スーパーでは調味料ひとつに20分悩みますが髪については迷いはありません。
ブラピほどの色気があるかどうかはさておき、ジェームズがアラスカで生還ルートを探すくらいの集中力で、お客様一人ひとりの髪と向き合っています。
少なくともオイスターソースと甜麺醤を選んでいる時よりは、圧倒的に頼りになります。
ですので、髪については安心してお任せください。
晩ご飯については、お客さま各自でお願いします。




