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ハート・オブ・ビースト

9月29日
読了時間: 3分

更新日:15 時間前

先日、映画館で『ハート・オブ・ビースト』を観てきました。



ブラッド・ピット主演、監督は『フューリー』でもブラピと組んだデヴィッド・エアー。


極寒のアラスカ奥地に取り残された退役軍人ジェームズと、元軍用偵察犬のオーディンが、生きて帰るために極限のサバイバルを繰り広げる映画です。


映画『ハート・オブ・ビースト』公式サイト


雪まみれで泥だらけなのに、なぜかずっと格好いいブラッド・ピット。


汚れれば汚れるほど色気が増していく。


同じ中年男性として、かなり納得がいきません。


そして相棒のオーディンが、とにかく賢くて気高い。


演じているのはジャーマン・シェパードの「ウーバー」。実際に捜索救助犬として活動していた犬で、ブラッド・ピットは撮影前から一緒にトレーニングを重ね、関係を作ってから撮影に入ったそうです。


ブラピ本人もウーバーを「この映画のトップスター」と呼ぶほど。


実際、観れば分かります。


犬なのに僕より明らかに仕事ができます。


共演には『セッション』のJ・K・シモンズ、アンナ・ラム。


そんな一人と一頭が、極限状態でも冷静に状況を判断し、食料を確保し、生還するための最善手を選び続ける姿を見ながら、ふと思いました。


「あ、これ昨晩の俺とスケール違いすぎるな」


あちらは、


「極寒のアラスカで、生きるために命をつなぐ男と最高の相棒」


一方、前日の営業後は、


「晩ご飯の材料を求めてスーパーを2軒ハシゴした挙げ句、調味料コーナーの前で腕を組んで20分フリーズしている男」


でした。


別に吹雪に巻かれたわけではありません。


熊もいません。飛行機も墜落していません。


普通にスーパーで買い物をしているだけです。


にもかかわらず、


「今日はオイスターソースなのか……?」


「いや、甜麺醤なのか……?」


という、銀河系で一番どうでもいい二者択一に突入。


気づけば調味料売り場の前で、買い物カゴをぶら下げたまま完全に停止していました。


店員さんから見れば、おそらく「調味料を真剣に選んでいる中年男性」です。


違います。


もう何も考えていません。


何を作ろうとしていたのかも覚えていません。


なお、このブログの内容について、ご来店時にお話しする予定はありません。


「ブログ読みました。で、結局オイスターソースと甜麺醤、どっち買ったんですか?」


などと聞かれても、真顔でハサミの手を止めます。


数秒の沈黙のあと、


「……で、今日、髪の長さどうします?」


とだけ聞きます。


そのときは、読んだこと自体を忘れてください。


こちらも忘れます。


ただし、サロンワークに関しては話は別です。


スーパーでは調味料ひとつに20分悩みますが髪については迷いはありません。


ブラピほどの色気があるかどうかはさておき、ジェームズがアラスカで生還ルートを探すくらいの集中力で、お客様一人ひとりの髪と向き合っています。


少なくともオイスターソースと甜麺醤を選んでいる時よりは、圧倒的に頼りになります。


ですので、髪については安心してお任せください。


晩ご飯については、お客さま各自でお願いします。

 
 
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